学術集会会長挨拶

日本医療マネジメント学会 第21回神奈川県支部学術集会開催にあたり

2年以上にわたる新感染症の混沌の嵐によって、社会の様々なものが変化してまいりました。私達の医療の分野におきましても、これまでの常識や当たり前が、掌を反すような変化を求められました。私達は、これまで経験しなかった多くの困難に直面し、そして、この様な非常時は、平時における常識や経験が全く役に立たないことを、痛感させられることになりました。

当初、多くの医療従事者が、困惑、恐怖、諦観、達観を抱え、一人一人の価値観の新たなる創出を余儀なくされましたが、経験や知識の蓄積、さらにワクチンや治療薬の登場で、これら感情の危機をギリギリのところで乗り越えたといっても過言ではありません。

決め事やルール、さらには管理する側からの命令は、実際には役に立たないことが現実であり、各所各自が、それぞれの立場、条件において、想像、工夫することを求められ続けたのも事実であります。今後、新たなる感染症に備える事の重要性も共有されつつあります。この様な、葛藤と混沌の中で、この会が開かれます。

現場、前線の本当の力が求められたといってよいでしょう。こうした現場力の情報を共有することが、今、最も求められる大切な大切な宝であると信じています。この学術集会が、今後の新たなる嵐の対処に、ほんの少しでも貢献できれば、幸いであると考えています。

多くの方々にご参加いただけますと幸いです。
僭越ながら、挨拶申し上げます。

日本医療マネジメント学会 第21回神奈川県支部学術集会
会長 山中 太郎(IMSグループ(医)明芳会 横浜旭中央総合病院 病院長)